人こそ美味 part2
「放せ」
女は腕を掴むオンナの胸倉を掴んだ。
「ちょっ、何してるの!?私を早く」
腕を掴んだオンナが最後まで言葉を発する事は無かった。
何故なら女が腕を掴んだオンナを殺したから。
女は細長い5本の指をピンッと伸ばした、刃物のような長い爪がオンナの喉に突き刺さっていた。
太い血管が切れ、血が噴水の様に辺りに飛び散る。
白い床があっという間に血の海になった。
「っ………」
言葉が出なかった。
この女を殺そうだなんて安易な考えは即座に捨てた。
女は手に付着した血を舐めていた。
「ここ開けて」