Give Me Smile―新撰組と氷姫―






ていうか、あたしは土方さんに話があるから来い、って言われて来たはずなのに。


どうして、二人のやりとりに勝手に巻き込まれつつあるのだろうか。



「……あの、土方さん」


「あ?なんだ」


「…話、とは一体なんでしょうか?」



我慢できずに、あたしの方から口を開くと、雪さんもきょとんとして黙っている。

…雪さん、お願いだからそのまま黙っていて下さい。


土方さんも雪さんが突然来て忘れていたのか、思い出したように話し始めた。



「ああ、お前に聞きたいことがある。──吉田稔麿という男、知ってるか?」


「………吉田稔麿…ですか」


「…?」



吉田稔麿。

この人物のことは勿論知ってる。


だけど、土方さんにはあたしが未来から来ているのを知っている為、どういうふうに答えたらいいのだろうか?







< 142 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop