365日+1日、飾らない言葉をさがして。< 短編集 >
午前5時45分


ピンポーン。


あわててドアまで走っている間に


「 お届け物ですぅ。 」


ドアを開けると
大好きな瞳真くんの笑顔。
嬉しさのあまり言葉をなくして
立っているだけの私に。


「 菜愛、お届け物ですぅ。
ハンコを…
まぁいいや。 」


私の手を引き
キスをしてくれた。


「 うん…
ごめんね…
ごめんね…。 」


繰り返すことしか出来ない私に


「 あんなこと
はじめて言われたから
めちゃくちゃ嬉しかった。 」


きつく抱き締められながら

「 オレが
菜愛を大好きで付き合ってくれ!!
と言われたから
付き合ってくれてるんだろうって思ってたから
菜愛もオレを好きなんだなぁって
嬉しかった。 」


瞳真くんの話を
わんわん泣きながら聞いている
私の頭をなでながら…
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