霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
礼子は、一度生まれ変わってる。
まさか……
その影響で、特殊能力が変わってしまったのか?
つ、使えねー!!!!!
あわあわと焦るオッサンだが、ここで自分が冷静にならないと全員アウト。
何せ、クソ猫とアホ娘。
何も考えてないだろう。
「礼子君! こうなったら衝撃波で、我々を吹き飛ばしてくれ!」
無理やり脱出して、後は外から礼子を助ける方法で考えるしかない。
「衝撃波? どのくらいの威力? 本気でいいの?」
「ああ、思い切りやってくれ」
「うん分かった! いくよ!」
「そうそう……思い切り……って待った! ある程度抑えての……!!!」
ドウン!!!!!!!!
そう言い終わる前に、礼子はとてつもない竜巻級の衝撃波を出した。
あ……
終わった……
……その光を最後に、オッサンの脳裏に走馬灯が見えた……