2匹の蝶々 ーAfterー
「痛い…かな?」
俺は心のカラダから口を離して聞いた。
「へ…初めてじゃないから痛くないよ??」
…心、お前…―
「あ、でも久しぶりだと痛いのかなぁ…嫌だなあ」
ブツブツと1人呟く心。
「…ばか」
「え?わっ…」
俺はクスッと笑って心を持ち上げた。
心は俺のカラダにすっぽりとおさまった。
今、俺は心を抱き抱えてだっこしている状態だ。
軽い…
ちゃんと食べてるのか?
「ちょ、ちょっと…音!下ろしてよおっ」
「おい、じっとしてろって…」
俺の腕の中でジタバタする心をなんとか寝室のベッドまで連れていく。
バサッ
ゆっくりと心をベッドに下ろすと、ベッドが少し軋んだ。
「音…なんで?」
心は潤んだ目で俺を見た。
今すぐ犯してやりたい…
けど、我慢我慢。
「ばか、心。床だから痛いかって事だよ」
「なっ…え!?」
心はやっと理解したのか、両手で真っ赤になった顔を隠した。