KYOSUKE


気持ち悪い…


口を押さえて帰ると、


「「「キョウスケ!大丈夫か!?」」」


帰るなりみんなが心配した顔で出迎えてくれた。


「大丈夫……ですけど、一体みなさんには何があったんですか?」ちなみに俺は麻婆なすを無理やり食わされるって言う変な嫌がらせされました。


「いや。何があるっつーわけでもないけどよ。あの二人に挟まれて始終無言で居られたら、罰ゲーム以外何もんでもねぇよ」


とタクさんが顔を青くして俯く。


無言……?


「それはなかったですよ。会長はずっと笑いっぱなしだったし」


特に俺が紋を入れたエピソードを語るときは腹を抱えていた。


戒さんが弾丸のごとくアメリカ行って、その反発心から。また戒さんも同じことをしていたことを喋ると、


「おめぇらよっぽど仲がいいんだな!って言うか思考が一緒!!好きな女も被ったりしてな」なんて不吉なことを言ってたっけ。


鋭い…って言うかその想像が当たりすぎていて怖い……


「それだけは大丈夫じゃないですか?だってあのお嬢ですよ」と鴇田さんが言うと、


「貴様!朔羅は世界一いい女に決まってるじゃねぇか!!」なんて今にも鴇田さんを殴りそうな勢いだったから、止めるのが大変だった。


当の鴇田さんは慣れているのか、始終平静モード。


少しもあの淡々としたリズムを乱さなかった。


まるで仏像のようだ。


まぁ色々あったっちゃあったけど、みんなが心配するようなことは何一つなかったわけで、


それが逆に


「お前……大物だぜ」と組の人からは若干引かれた。




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