KYOSUKE




「ね!あの子達抱き合ってる!かわい~」

「え!?デキてる!?」

「イケメンよ!イケメン同士よ!!」


なんて女の人たちがひそひそ、わくわく♪


「……なんか…俺ら遠距離恋愛のカップルみたいやない…?」


戒さんが気まずそうにして俺を放した。


よく考えたらここは人が溢れる空港で……


そんな中、男同士で抱き合ってたら嫌でも注目を浴びるよな。


俺は慌てて手を放して、それでも照れくさそうに戒さんを見た。


戒さんを……


ん??


「戒さん……また…身長、伸びました?」


目線が……


「おぅ。また伸びたで。これで響ちゃんと並んだなぁ」なんて楽しそうにしながら俺の頭のてっぺんを手で測る。


「もしかして追い越すかもな♪」


にやりと笑って、先を行く。顔以外、体系も似てるし―――たまに声も似てるって言われる。


戒さんと似てる?勘弁してください。


それでも俺は思わず苦笑いして戒さんに大股に近づいた。


「せやかて脚の長さでは負けてまへん」


「何やとぉ。俺の方が長いにきまっとるやろ!」


「俺の方が長い」


「俺や!」


こんな言い合いも―――今は……


今だけはちょっと楽しい。






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