KYOSUKE
「戒さんっ」
「響輔っ」
「戒さん!」
「響輔!」
「戒さん―――」
何度も名前を呼んでひっしと抱き合った俺たち。
「響ちゃん。会いたかったで~」
ブンッ
俺の鳩尾に膝蹴りが飛んでくるのを、俺は寸で避けた。
「相変わらずですね」ちょっと呆れたように冷めた目で戒さんを見ると、彼はにっと笑った。
何も変わっちゃいない。
「ちっ」
舌打ちしながらも、戒さんは嬉しそうに俺に抱きついてくる。
戒さんの温もり。
戒さんの香り。
これからは離れ離れじゃない。ずっと近くに彼が居る。
そう思うと、自然俺も彼を抱きしめ返していた。
ちなみにいつもならお互い嫌がります。だって気持ち悪いし…
でも
今だけは―――
これほど嬉しいことってないから。