白亜の記憶
ニナは、少しだけ、落ち着いた。

良かった。

白亜は言い聞かせるように、

「はじめからそばに置いておいてくれれば、あたしは怪我もせず、穏便にあいつを捕まえれた。わかる?」

ニナはコクリと、うなだれた。

それを見て、白亜の意識は途絶えた。


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