白亜の記憶
「・・・生きてたんだな」

急に、憎たらしい口調になる。

さっき、敵意のない瞳を見てしまったから、もう、どうとりつくろっても遅いけど。

「罰は?」

ニナは白亜を覗き込める位置にベットに腰を下ろす。

風呂にでも入ってたのか、髪の毛が濡れている。

「謹慎三日」

「そうなんだ。だから、歌わなきゃって言ったのに」

「歌えるか」

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