ツン×ツン オカルト同好会【MENS企画】
帰宅した私はすぐにパパに泣きついた。

我が家は、財閥って事になっているが、パパは、表裏どちらの世界にも顔がきくので、懲らしめてもらおうとしたのだ。

ところがだ。

無理矢理とはいえ、されたのだからと、婚約の話となり、こいつが18歳になる12月に籍を入れる事になってしまった。

あと、8ヶ月しかないし…(泣)

こいつの両親は、財閥の娘…自分で言うのもなんだが、モデル並の容姿の私を断る事なく、こいつを煮るなり焼くなり好きにしてくれていいと放り出した。

なのに、当のこいつは、今だに従順になる気配を見せず、私を無視した行動をとる時があって、ムカつくのだ。


「じゃ…。」

こいつが先に帰ろうとした。

「まだ、調べていない事があるよ!」

と、私は資料を持ち上げて怒鳴ってみた。

が、

「じゃ、また。」

と、何も気後れなく部室を出て行った。
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