アラサーダサコに恋して

ダサコとランチ

映画を見終わって、近くのスパゲッティ屋でランチをした。


「正輝君は彼女いないの?」


「いないです。自分モテないんすよ」


「えー、嘘。モテそうだよ」


「ありがとうございます」


「私、最初エミリちゃんと付き合ってるのかなーって思った」


「アイツはただのバイト仲間で。しかも話するようになったのも最近なんですよ」


「そうなんだ。でも二人すごいお似合いだよ」


「やめてくださいよ」


よっぽどここで勝負をかけようかとも思ったが、さすがに自重した。


当然だが、勝てるヴィジョンが見えなかったからだ。


結局この日はここで別れた。
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