執事と共にお花見を。
「余計なところにはかけるんじゃねぇぜ。枝の根本をほんの少し切ってそこに掛けるんだ。あんまり溢さねぇようにな。他のところが腐っちまうから」

「はい、気をつけます」

「あんま期待はできねぇけど、やってみるだけやってみろ。気をつけてな」

「ありがとうございますっ」


恵理夜は、丁寧に頭を下げると、次の瞬間には飛び出していた。
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