ティッシュに涙と少しの残骸
【うふふっ♪ちー助くん可愛い】

人懐っこくてお利口さんだ。きちんと躾されてるんだなぁ。

【私は宮下星流ってゆうんだ。よろしくね】

頭を撫でながら自己紹介をしたら背後から彼の声が私を包んだ。

『俺は日浦猛、よろしく星流ちゃん』
【あっ…はい】

返事をするのに精一杯だ、さっきの事もあり恥ずかしくて俯く。ちょっぴり照れながら彼の表情をちらり、と窺う。

『ねぇ、いくつ?』

私いくつに見えるんだろう

【じゅうなな…】
『高校生かぁ。若いなぁ』

高校生で若いってゆうの?

【猛さんはいくつなんですか?】
『ハタチ。高校生から見ればオッサンだろ』

早く大人になりたいのにそんな風に言わないで

【そんな事ないです】

カフェオレを飲み彼に笑顔で返す。味のついた物を口に入れるのは久しぶりだ。私はできるだけ近付いて彼の目を見て

【私のこと、気持ち悪くないですか?】

と質問してみた。
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