ティッシュに涙と少しの残骸
その日から俺は侑一と美葉を避けるようになりメールも電話もこないし、しなくなった。星流からも連絡がこなくてちー助は寂しそうだ。音信不通になり2週間が経った…

午後の講義を終えて帰り支度をしていたら侑一が遠慮気味に声をかけてきた。

「よう、今いいか?」
『ああ』

目線をバッグに戻し精神科医療の本を仕舞い侑一に向き合う。

「美葉ちゃんがさ、すごく落ち込んでるんだよ。…許してやってくれないか?」
『なんだよ、それ』

吐き捨てるように侑一に言い捨てた。

『なんで自分で謝りにこないんだよ。侑一に頼む事がおかしいだろ?だいたいお前も甘いんだよ、美葉に使われてさぁ』

バッグを持ち無言のままの侑一の横を過ぎて正面玄関へと足を運ぶ。

「猛~!」
「猛、サークル入らねぇの?」

同じ講義を受けてる町屋と安倍に声をかけられまたなと手を振った。
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