ティッシュに涙と少しの残骸
【真雪のお父さんはなんの仕事してるの?】
「ウチお父さん居ないんだ」

ごく自然にさらりと返す。だって気にしてないから。

【…ごめん】
「なんで謝るの!事故で死んじゃっただけ。それにあまり覚えてないし」

「それじゃ真雪ちゃんとお母さんと二人で生活してるのね。はい、スイカ。頂き物だけど」
「ありがとうございます」

スイカは甘くて美味しかった。星流は自分が言った言葉に責任を感じたのか急におとなしくなり、無言でスイカを平らげ部屋へと逃げるように階段を昇って行った。

「ごめんなさいね。あのこも悪気があって言った訳じゃないの」
「大丈夫です。気にしてませんから」

後片付けを手伝いテーブルを拭いた。

「真雪ちゃんはしっかりしてるね。星流ったらいつまで経っても幼くて」
「そこが星流の良いところですよ。明るくて優しくて賢くて。自慢の友達です」

布巾を絞り手渡した。

「仲良くしてくれてありがとう。真雪ちゃんと会えて星流はしあわせね。お風呂どうぞ」

案内されてから着替えを取りに星流の部屋へ向かった。
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