ティッシュに涙と少しの残骸
昼休み、昨日の事を一通り話し終えた星流がでっかいため息を吐いて

【勉強ばっかで会えないんだよね】
「まだ厳しいの?」

星流はまた、ため息を吐いて塾のパンフレットを机に並べた。

【塾、行けって】
「毎日?毎週?」
【…毎日。こんなんじゃ竜弥くんに会えないよ~】

星流の悲しげな表情にまた心の傷が増えてゆく。悟られないようにパンフレットを見ながら、この塾ならサボってもバレなさそうだと明るい声で星流をなだめる。
内心はこれなら星流を充分に守れると黒い顔で微笑んだ。

「ねぇ、竜弥くんのアド教えてよ」

携帯を制服の左ポケットから取り出し、開く。

【なんで?】
「星流が忙しい時あたしが代わりにやりとりするからさ。もし携帯取り上げられたら竜弥くんと連絡とれないじゃん」
【嫌な事ゆわないでよ~!う…、でも取り上げられそうだから教えとくね】

ズクン、と心臓にサバイバルナイフが突き刺さったくらい痛かった。星流を騙してる事がこんなに悲しくて苦しいものだなんて…

ごめんね
星流の為だから許してね

赤外線受信を終え登録する。
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