忘れられない恋愛
~私の心が…~
クラス替えして、2ヶ月が経ったある放課後の事。
「笹野さん、ちょっといい?」
倉敷くんが急に私を呼ぶ。
どうしたんだろ?
私、何かしたっけ?
それとも、明日の委員会の事かな?(←実は2人とも同じ美化委員をしている)
「どうしたの?」
倉敷くんの近くに行く私。
「あのさ…」
私たち以外に誰もいないクラスに倉敷くんの声響く。
「なに?」
いつもと違う。いつもならすぐ、言うはずなのに。風邪でも引いた?
「俺…笹野さんが好きなんだ。」
倉敷くんが真っ赤な顔をしながら私を見て言う。
…一瞬何が起きたのか全く分からなかった。
「え…」
どういうこと?
倉敷くんが私を好き?
どう言うこと?
全く今の状況についていけない私。
だって、1年前に会ってるけど実際に仲良くなったのは最近だし。
なのに、好き?
頭が混乱する。今の状況についていけない私。
「1年前のあの出来事から笹野さんが好きなんだ。」
「…ごめんなさい!」
大きな声で言う。
「私には、彼氏が居るの。その人が好きだから、倉敷くんの事そういう風に見れないよ。」