キミが翔ける道
私は断りの言葉を探す。

なぜなら…私は




「私、好きな人がいるんです。」




高梨くんしか、目に入らない。




「先輩の言った通りです。私には、サッカー部に好きな人がいます。毎回、彼だけを見てるんです。」




「だから、ゴメンなさい。」そう付け足し、頭を下げると先輩は「顔、上げて。」っと普通の声で優しく言った。


その言葉に従う私。


顔を上げれば、先輩が優しい顔で微笑んだ。




「ソイツのこと…想い続けてやって。」




そう言って、去って行った先輩。

私は、その場に座り…
身体を芝生へ預けた。




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