幸せの残量─世界と君を天秤に─
「だって亜優美ちゃんが来ると病院が華やぐんだもん」
「そんな理由で病人を無駄に歩かせないでください」
「軽い運動は必要だよ」
むー…。
何を言ってもレベルを上げて返してくるから、ちょっとヤダ。
「酷いなー。僕は亜優美ちゃんとたくさん喋りたいのに」
「そりゃどーも」
薬も貰ったし、私は帰りますよ。
「じゃあ来週ね」
「気が向いたら」
そう言って玄関に向かって歩きだした。