ほんとはね、キミのこと…。


「まったく、
いいところだったのに…。
まぁいい、とりあえず
始業式のこと話すぞー。」


先生が、再び話し始める。


「ねぇ。」


私はきょろきょろと
周りを見回した。


「ぷっ。後ろだよ、後ろ。」


後ろを向くと、
和田さんが下敷きで
「あつ~」と扇いでいた。


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