ヤクザに愛された女 壱


「…………」


あたしはその横を通り過ぎ、龍二さんの部屋に向かった。


「…龍二さん…入っても良いですか?」


ドアをノックしながら言うと、


「…あぁ…」


中から低い返事がきた。


「…失礼します…」


初めて入る龍二さんの部屋に思わず緊張してしまう。


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