ヤクザに愛された女 壱


あたしは拓也さんの言う通り龍二さんに支えてもらいながら車に乗った。


「…大丈夫か?」


金森組に向かう途中、
あたしを抱き抱えながら龍二さんは心配してくれた。


運転席に座るイカツイおじさんまでもがバックミラーをチラチラみながらあたしを気に掛けてくれていた。


「ありがてう。」


あたしはそういい車を降りた。


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