ヤクザに愛された女 壱


人形って言葉が似合っていたあたしを背負っていた


あたしを人間に戻してくれたのも、


林組の暴力から救ってくれたのも、


すべて龍二さんだった。


「あたし、龍二さんにすごいいっぱい助けて貰った。」


「…………」


あたしは龍二さんと出会った日、


そして龍二さんと過ごした日を振り返りながら喋りだした。


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