ヤクザに愛された女 壱


けど、男の言葉により
逸らした視線をまた男に向けた。


「…お前の部屋はあそこだ。」


どうやらあたしのうん、すん
以前に彼はもうあたしに
拒否権など与え無かった。


「…ありがとう、ございます」


あたしは男が顎で指す扉に
近づきながら呟いた。


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