ヤクザに愛された女 壱


仁王立ちをし龍二さんをにらむ女の人、


その人はあたしに背を向けていて
顔が良くわからない。


「…目開けたぞ」


あたしを一瞬見た龍二さんは
女の人にそういうとずかずかと
あたしの部屋に入ってきた。


そのままあたしの隣で腰を
下ろすとタバコに火をつけた。


「…本当だ!!あたしは麗奈(レイナ)
この馬鹿息子の母親!!えっと…」


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