ヤクザに愛された女 壱


「…おい、あんまビビらせんなババア」


ハスキーボイスの後から聞こえた
龍二さんの声にゆっくりと
目を開くあたし。


「…なに?あんたお母様に
そんな口聞いていの?」


「………」


あたしの目の前にいるのは
扉にもたれダルそうにする龍二さんと、


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