ヤクザに愛された女 壱


そう言ってくれる組長さんの
言葉に思わず涙が溢れそうになった。


「…ありがとうございます…」


あたしはそれをぐっと
こらえもう一度お礼を言った。


「お礼はもういいよ、
自己紹介がまだだったね、
俺は金森拓也(カナモリ タクヤ)。
金森組の組長をやっている。
足りないものがあったら
龍二に言ってくれよ?」





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