ヤクザに愛された女 壱


そう言うと右手を差し出す拓也さん。


「峰岸(ミネギシ)梨華です」


あたしも自己紹介をしたあと
左手をだし拓也さんの手を握った。


「…あの」


挨拶が終わるとあたしは
拓也さんに声をかけた。


「なんだ?梨華ちゃん」


あたしの呼び掛けに
優しく振り向く拓也さん。



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