ヤクザに愛された女 壱


この時、あたしはまだ知らなかった。


海皇が暴走族って事も、


しかも龍二さんが総長だって事も。


「ねぇ龍二さん?」


頭を下げるメンツに疑問を
持ったあたしは
龍二さんに聞いてみた。


「…なんだ」


「この人達も金森組なの?」


「…違う」


あたしの質問に予想外の
答えが返ってきた。



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