ヤクザに愛された女 壱


そこには龍二さんの
大きな手が優しく
あたしを包んでくれていた。


「………」


あたしはそれを
見ながら顔が少しにやける。


そんなあたしを海斗くんが
引き気味に見ていた
なんて気付きもしなかった。


「「龍二さん!!
こんにちはッス!!」」


緊張しながら中に入ると
本職とは違う幼いオーラで
綺麗に挨拶をする人達がいた。



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