オトナな初恋
私の疑問に気付いたのか、拓海さんは耳元で、
『彼は社長のご子息だ。雄太君はご子息の息子。つまり社長の孫。』
社長の…息子!?
つまり、ジュニアって事だよね?
拓海さんからの説明はこうだった。
私が入社する前まで、ジュニアはこの会社で働いてて、いずれこの社を継ぐため、経営学を学ぶために、留学してた。
それを終えて、帰国。復帰するために、今日来たらしい。
『社内メールで挨拶あるって昨日通達されてたはずだけど、見てないのか?』
「すみません…」
『拓海、そろそろ時間だから行くよ。悪かったな。』
ジュニアは拓海さんにそう告げて、雄太君を抱っこしたまま、部屋を出ていった。
「雄太君のお母さんは?」
『母親は、雄太を産んで、すぐに亡くなった。今、保育園の手続き中でまだ預けることも出来ないし、今日雄太を見ててくれる人手もいなくて、仕方なく連れて来たけど、目を離した隙にいなくなって、探してたんだ。』
なんとなくお母さんいないのかなって思ってた。じゃないと、よっぽどの理由がないと連れてくるはずないもんね。
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『彼は社長のご子息だ。雄太君はご子息の息子。つまり社長の孫。』
社長の…息子!?
つまり、ジュニアって事だよね?
拓海さんからの説明はこうだった。
私が入社する前まで、ジュニアはこの会社で働いてて、いずれこの社を継ぐため、経営学を学ぶために、留学してた。
それを終えて、帰国。復帰するために、今日来たらしい。
『社内メールで挨拶あるって昨日通達されてたはずだけど、見てないのか?』
「すみません…」
『拓海、そろそろ時間だから行くよ。悪かったな。』
ジュニアは拓海さんにそう告げて、雄太君を抱っこしたまま、部屋を出ていった。
「雄太君のお母さんは?」
『母親は、雄太を産んで、すぐに亡くなった。今、保育園の手続き中でまだ預けることも出来ないし、今日雄太を見ててくれる人手もいなくて、仕方なく連れて来たけど、目を離した隙にいなくなって、探してたんだ。』
なんとなくお母さんいないのかなって思ってた。じゃないと、よっぽどの理由がないと連れてくるはずないもんね。
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