オトナな初恋
確かに、お見舞いの時間て決められてはいるけど、
雄太君まだ小さいんだし、少しは大目に見てくれそうじゃない?



『拓海に頼もうと思ってたけど、お前もすぐには終わらないだろう?』




『………そうですね。』



うわっ。すごく機嫌悪っ!


『他に頼める人居なくて。それに桜井さんは拓海の恋人でもあるわけだし、ある意味身内みたいなものだから。何より雄太が懐いてるし、お願いしたいんだ。』




「でも…」



『雄太が他人に懐くのって滅多にないんだ。少しの間だけだから…。』





チラッと拓海さんの様子を伺う。







『常務、部下に仕事以外の事を頼むのはどうかと思います。
こういうのは今日だけにして下さい。』



それだけ言うと席を立っていなくなってしまった。



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