オトナな初恋
『俺に迷惑かけないって何?まさかひとりで』





何も言わずに頷く私。
だって、妊娠してたら産みたいよ。






『本気で言ってるのか!?考え直せよ!』





拓海さんは両手で大きく私を揺さぶった。







「考え直しても答えは代わらない!!」







腕を掴む力が強くなる。







「拓海さん…痛いよ。離して」







でも拓海さんは離してはくれなくてより一層強く腕を掴む手に力を入れてくる。



『妊娠してたら亜希ひとりの問題じゃない。俺達の子供が出来るんだぞ?』






そうだよ。拓海さんと私の赤ちゃんだよ。
だから産みたいの。











『それをひとりで堕ろしに行くって言うのかっ!!』
「私は拓海さんが反対しても出来てたら産むから!」



重なる声。




『…は!?』
「…え!?」








拓海さん今なんて?







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