オトナな初恋
「ま、待ってお兄ちゃんっ!!」



追いかけようとした私の足元がグラリと揺れた。


あれ?と思ったけれど、体がいうことを利かなくて



慌てて立ち上がる拓海さんと奈緒の姿を確認したのが、最後。膝に激痛を感じてそのまま目の前が真っ暗になった…



























「ん…」

目が覚めた時私はお兄ちゃんの背中におんぶされていた。





『亜希?目、覚めた』


側には私の鞄を持つ奈緒の姿





次第に意識がはっきりして思い出す。
私、日本酒一気して倒れたんだ。






「拓海さんは!?」



『背中で暴れるな!あいつなら、店のマスターに任せてきたから。お前みたいに意識は飛んでないから大丈夫だろう。』



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