オトナな初恋
早坂主任も…仕事の時とは別人。


話し方がくだけた感じになる。
少し口が悪い?


ほら今だって…


『どうすんだよ?』


尋ねるその顔。


仕事では絶対見せない顔だよね。


私に見せてくれてるのが
たまらなく嬉しい。


「泊まっても平気ですか?」


もっと早坂主任といたい。


見上げて言う私に早坂主任は、口元を押さえて、横を向く。


『あぁ。寝るのそこのソファでよければ…』


「はい。……早坂主任?」

『おわっ?おまッ!あんま近よんなって!ヤバイから。』



「何がですか?」



『−ッ!お前わかれよそれくらい…はぁ…上目使いで、見られたり、その後近寄られたりしたら、理性保つの大変なんだよッ。』



「えぇッ!?ご、ごめんなさい!!」


そういうものなの!?


『はぁ…カッコわりいな。俺。今までこんなんなかったのに…。』


そう言う早坂主任が、可愛いく見えてしまう。


クスッと笑うと目ざとく見つけて、ムッとしたのか、睨まれた。




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