オトナな初恋
『〜〜ッだから! 桜井さんが!…俺に気でもあるのかな……なんて…』


………


「えぇッ!!?」


思ってもいなかった多田さんの言葉につい立ち上がって、驚いてしまった。


『ごめんッ!!勝手に勘違いしちゃって!!』


「い、いえ!って…あの…そんな事いわせちゃって…すみません!」


『い、いや…いいんだ…
勝手に勘違いしてこんな事言うのもあれだけど、早坂には黙ってて?
恥ずかしいから…』


「も、もちろん!」


『良かった…。』


そういってホッとしたのか、多田さんは椅子へ座り込んだ。


それにしても…なんで早坂主任、電話で私が来る理由説明しなかったんだろう。

そんな時だった、入り口のドアが開いたのは。


早坂主任思ったより来るの早かったなって思って振り向いた。


でも、そこに立っていたのは全然違う人だった。





『あれ?桜井さん?なんでここに?』


「えっと……。こんばんは?」


その人の問いかけに、なんて答えていいのかわからずつい、挨拶してしまう。
まさか知り合いに出くわすなんて!


『こんばんは。』


にっこりと笑いながら…
関口主任が中へ入って来た

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