怪盗ミット・ナイト



「杏樹!!!???」

俺にしては珍しいくらいのあわてた声が出た。


「あ、桐。」

よかった、無事だ。
ってか、あ、桐ってどこが心なしかの状態なんだ??


話を聞くとナイトが杏樹を助けたみたいだし…。俺、結局杏樹守れてねぇじゃん

でも、杏樹が無事でホントによかった。杏樹よりナイトを優先したことかなり後悔してる。なんで杏樹を探しに行かなかったんだろぉってな

だけど、

「じゃ今だけはあいつに感謝しないとな。」

杏樹を助けたこと、居場所を教えてくれたこと…ハッ、あいつに借りできたし


「杏樹!!!!」


お、由紀に竜生それに隼人も…。


「あんじゅぅ、よがっだぁ。」

………このやろぉ、女は嫌いなくせに杏樹だけにはなついてやがる。

ハズ…嫉妬かよ


しかも、

「うん、大丈夫だよ。ありがと」

ってなんだよ、あんな顔で男に言ったら惚れるぞ。

ぜってぇ、惚れる。あれはやばい、頬が薄いピンクになって笑うんだ。それに、俺らのほうが背が高いから上目使い…。

そう、たとえるならネコとかチワワだ。

あの、目が合うときゅんとするような感じ…俺だけかも知れないが…。








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