幼なじみ物語2
助けを求めるかのように呟く碧依を、助けてあげたいと思った。

部屋の前で碧依と別れ、俺は大輔と中へと入った。

自分の部屋へ行こうとする大輔を、俺は呼び止めた。


「何?悟」

「ちょっと碧依のことで話あるんだけど」


碧依の名前を出した途端、大輔は俺の方に向き直した。

今思えば、大輔はこの頃から碧依を思っていたのかもしれない。


「碧依をクラスの中に馴染ませてあげたいんだ」


俺は素直な気持ちを言った。

俺の話を聞くと、大輔は大きく頷いた。


「僕も思ってたよ。どうすればいいかなぁ?」


俺たちは2人で悩んだ。

悩んで悩んで、やっと考えついた計画。




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