幼なじみ物語2
だから俺は、1人遠くで眺めようと思ってたのに。


「悟っ!何してるんだ。早く行けよ」

「おわっ!ちょっ、親父!」


俺の体を軽々持ち上げる親父。そのまま俺を海に投げ入れた。


「おいっ!!俺が海苦手だって知ってんだろ、バカ親父!!」


びしょぬれになりながら親父に向かって怒鳴ると、思い切り叩かれて俺は海の中に倒れる形になった。


「何がバカ親父だ。沖縄来て泳がなくてどうする。海苦手って、かなづちじゃないんだから」


そう言って砂浜へと歩いていく親父。自分は泳がねーんじゃん。ああ、最悪。

結局びしょぬれの俺は、仕方ないから泳ぐことにした。




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