チョコ色の放課後


俺は、もう寂しい夢を見なくなった。


心の中にあった穴は、直が埋めてくれた。



愛されることで、こんなにも自分が変われるんだと驚いた。


俺は、こんなにも誰かを大事に思ったり、愛するのは初めてだった。

こんな恋、したことなかったんだ。



俺は、インスタントコーヒーを飲まなくなった。


朝からトーストを焼くようになった。


直が好きだと言うから、相変わらず白いジャージばかり着ていたが・・・



俺と直は、教師と生徒という2人の間の壁も感じないくらい幸せだった。









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