飼わせてあげるよ【BL】


「ほら、着けなよ」


回想に耽っていた俺を呼び戻したのは、
いつも俺に着けるのとは違う首輪を
俺に突き出す彼の声だった。


「……え、何?」

「だからさ、今日は俺が君のペット」

そしてこの首輪を着けろと、俺に言う。

しかしその態度は、
どう考えても飼われる側では無い。

すでに命令だ。


「……わざわざ買ったのか?これ」

「決まってるじゃん」


……ねえよ。

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