飼わせてあげるよ【BL】
掬い上げるようにはしていたけれど、
やっぱりその手に残る量は僅かだ。
繰り返し差し出される水分を
懸命に吸い上げたり舐めたりしていると
今度こそ確かに、満足そうに微笑んだ。
随分とおかしいとは思うけれど、
彼が嬉しいならそれでいいかと思ってしまう。
まず最初に受け入れた時から、
もう引き返せない事は決まっていたのかもしれない。
いつの間にか、日常的な行為になっていた
首輪をつけたり、彼の手ずから
飲み物や食べ物を与えられるのも。
それから、首輪に紐が付いたりするのも
その後の行為も。