飼わせてあげるよ【BL】
そしてそれから数日後、
彼の家に呼ばれ、首輪を差し出された。
「これを着けて欲しいんだけど」
確かにそれは人間も着けれるサイズだった
だけど、色々とおかしいだろ?
もちろん俺は拒否した。
冗談だと思ったし。
「断る。っつーか、犬はどうしたんだ?」
この時の俺は、犬を飼い始めたから、
見せてくれるんだと思って、彼の家へ行ったんだ。
「ああ、その事なんだけど……」
彼は目を伏せて、俯きながら言った。
……今なら、そんなのは作り物の表情だと
すぐに見破る事が出来るのに。