★短★思うは君の事ばかり
だけど

私は、その
“余裕がない”の
意味を、放課後に
早速知る事になる。

「桜井先輩」


私は帰り道
呼び止められ
振り返った。


すると、あの娘が
笑顔だけど
きつい目で私をみていて。


「ちょっと、
お話ししてもいいですか?」


私は、すぐに
大地の事だろうと
気付いた。

「ごめんね、
急いでるの」

私は愛想笑いをしながら、あの娘に背を向けた。


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