無題
二話彼氏


翔さんのせっかくの好意だし、私は家まで送って貰う事にした。



エントランスを出て暗い道をならんで歩く。


「「あっそうだ」」
2人の声が重なる。

笑い合う私達。

「いーよ先、」

翔さんも先輩だけある。
大人っぽい顔もするんだ。

「あ、えっと…なんで私のアドレス知って……?」

「えっ?!あ、あぁ…寝てたから赤外線しちゃった…(笑」


まあそんな事だろうと思った。

「俺の話していい?」

翔さんがこっちを向く。

「はい」

「りぃちゃんさぁ…仁禾の事気になってるっしょ?」


−ドキっ


またどきってした。仁禾さんの名前聞くだけで…
私馬鹿…。何これ。


「いや、普通…??」

「じゃあさ、お願いしてーんだけど…」


「ん?」

「いきなりって思うかもしんない」


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