管理人C
人は、人に贈り物をします。


人は、その人を好いているからするのではありません。
すこしでも、自分に対する人の憎悪を沈めてくれるための貢物なのです。



人は時に、興味深い話を語りだします。
人が、血の滴る包丁を腰から抜き、振り下ろす快感を忘れさせるためです。


人は、この世に居てはいけない存在なのです。
人は、同族を殺すことが出来ますし、
殺すことを心から望んでおります。


ですから私は、この国を作りました。
この国は、光はありません。
でも、だれも悲しむ人は誰一人いやしないのです。



ですから私は、人が特有の名前を名乗ることを禁じました。


人は、自分の名前を名乗らせると、
本来の邪悪な姿を
明らかにしてしまうからです。



人よ。私の世界へようこそ。
< 38 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop