管理人C

隠し階段

11:30

「おぉ。C、どこいってたんだ?しょんべんか?
それなら逆方向だぞ」

戻ってみると、AとDは跡片付けをしていて、
もう終わった後だったようだ。

「あぁ……まぁ」

「どうしたんだい?」

「電話の鳴る音が聞こえて、行ってみたら……」

私はあったことをそのまま話した。

「ソファの下に隠し通路?ドラクエじゃあるまいし、
あるわけないだろ?ただのいたずら電話だよ。気にすんな」

「そ、そうですよね……」

「でもまあ、暇だし、確かめてみるか。D、ソファをずらしてみるぞ」
Dはうなずき、Aとソファをずらしてみた。

「なん……だと……」
Aは驚いてそういったのは、本当にソファの下に板で覆われていて、それを
ずらすと隠し階段が現れたからだ。

11:40
「どこにつながっているんだろうな、この階段」

「地下都市、かな?やっぱり。ここより地下といったら」
「地下都市?」
「うん。ココからさらに地下には都市があるんだ。言ったことはないけど。
それだったら、歓迎会のときに被った被り物を持ってこないと」
「そうだな。被り物をしないといけない決まりになってるんだってな」

私は危うく、なぜ?と聞きそうになった。
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