藍色の砂
──なんで…泣いてんの?
泣きたいのはボクなのに…。
キミの声も笑顔も涙も
全部しまい込んだのに…。
ただひたすら泣いているキミに
触れたい想いが押し寄せる。
静かな溜め息の後。
──ボクはどうしたらいいの?
──逢いたい…コウくんに逢いたいよ
……。
3度目のキミの家。
扉を開ければ何ひとつ
邪魔する壁などない。
理性なんて
とっくに崩壊してる。
長い髪を掻き分けて
頬に触れれば
ボクの名を呼ぶ前に
唇を塞ぐ。
壁側にキミを付けて
息も出来ないほど
いくつものキスを
降らせた後。