藍色の砂



今までだってこんなふうに
言ってきたことはない。



『お願い…彼氏のフリして?』



『え…?』 



周りに気付かれないように
村上の背後を何となく見渡す。
ピンときた。
この前告ってた先輩とやらが
ジッとこっちを見てる。



『なるほど。ストーカーってやつね。』



『やっぱ見てる?超しつこいの。』



クルッと振り向き、
友達に『悪い、帰るわ』と告げた。
知らん顔して並んで歩く。



『…で?ボクが彼氏ですか。』



『ごめん。他に頼めないもん。』



『変なヤツに気に入られちゃったね。
学科も同じだろ?』



『うん…。何度も断ったんだけど
相手がいないなら諦めないって
言われて。』



イケメンが台無しだな…。











< 156 / 201 >

この作品をシェア

pagetop